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脳噛ネウロ

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Drunkard(笹吾、18禁)

吾代がそれをゴミ捨て場で見つけたのは、ほんの偶然だった。

初めは何が落ちているのかと思った。

だが、目が慣れてくると、それは見覚えがあるくたびれたスーツ姿の男だった。

「……何やってんだよ、笹塚」

呼んでも反応はなく、吾代は仕方なしに自分のアパートへそれを持ち帰った。







笹塚は酔っていた。それはもう、したたかに。

事情を聞こうにも、口も利けない彼の様子に、珍しいこともあるものだと、吾代は嘆息する。

殴られたのか、転んだのか。顔には痣があった。

心配してポケットの中身を探すと、幸いにも彼の身分証明である警察手帳と財布はしっかりと中にあった。その事に安堵しながら、「ホラ、立てよ」と笹塚に手を伸ばした。

ぐにゃぐにゃした酒臭い身体を引きずって歩く。

促せば、何とか歩ける。担ぐ手間が省けていいのだが、やたらとふらついて歩きにくいことこの上ない。

「クソッ、この酔っぱらいが」

悪態を吐くが、ここで捨てていく訳にもいかない。

幸い、吾代のアパートはすぐそこだ。きつい焼酎の臭いに辟易しながら、吾代はアパートの階段を上った。

「何があったか知らねえけどよ………ほどほどにしとけよ、おっさん」

「……………」

何事か、笹塚が呟いた。

「何だって?」

聞き返すが、けれどそれは、言葉になっていない。

酔っ払いの戯れ言か、と思いながら、吾代は笹塚をソファーに座らせると、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、コップに注いだ。

「ホレ、水だ」

アルコールに呑まれた人の常で、喉が渇いて仕方ないのだろう。笹塚はコップを引ったくるようにして奪うと、盛大に水が零れるのも構わずにがぶがぶとそれを飲み干した。

「お、おい!!」

しとどに濡れたスーツを見ながら、吾代がキッチンからタオルを持ってくる。幸いにも上はあまり染みこんでは居なかったが、ズボンはしっかりと水を吸ってしまっている。

「面倒くせえなぁ……」

吾代は濡れてしまったスーツを甲斐甲斐しくタオルで拭くと、下のズボンに目をやった。これは拭ってもどうしようもないほどの被害状況で、これはもう脱がすしかないな、と思いながら、ズボンのファスナーに手を掛けた。



その時だった。



笹塚が倒れ込み、吾代を押し倒す形になった。フローリングにしたたか背中を打ち付け、吾代が文句を言おうとすると、笹塚が、笑った。

何を、と思う間もなく、胸元を掴まれ、吾代のシャツが儚い音を立てて引き裂かれた。

「な………ッ!?」

驚愕して押しのけようとするが、だがこの酔っ払いの何処にそんな力があったのかと思うほどの思いがけない力で押さえ込まれ、酒臭いキスで唇を塞がれた。

酔っているくせにキスは巧みで、混乱する吾代の思考を、官能一色に塗り潰してゆく。

笹塚の酔いが廻ったように、吾代も酩酊を覚えていた。

破かれたシャツの間から覗く乳首に、笹塚が舌を這わせる。全身が粟立ち、震える。

何処で覚えてきたのかと思うほど、笹塚の愛撫は巧みだった。何とか撥ね付けなければと思うが、酔いが廻ったようにとろんとして全身の力が抜けていく。

そうこうしているうちにズボンまで脱がされ、密かに期待に疼いている孔に触れられて、吾代が小さな悲鳴を上げた。

指が埋められ、じくじくと吾代を内側から溶かしていく。前立腺を強く圧迫され、吾代が快楽に呻く。

「や、やめろ………ッ!!」

弱々しい制止の声が、虚しく宙を舞う。しかしその声に却って刺激されたのか、笹塚はにたりと意地の悪い顔で笑いかけると、一気に吾代を貫いた。

「……っあっ………うああっ……!!!!」

圧迫感に吾代が仰け反り、誘い込むような内部の動きに笹塚が陶然となる。

吾代に息を整える間を与えずに更に突き上げると、吾代は不規則な呼吸で喘いだ。

「……ぁ……あ、あ…………」

笹塚の欲望のままに腰を動かすと、その表情は官能に染まり、触れてもいないところから先走りの蜜が溢れている。

「ひあ……ッ!!」

特に感じられる所を擦られて、吾代が身悶える。

子供のように縋る吾代を抱きしめて、笹塚はその身体に欲望を叩き付ける。

「ひぁっ、あ、ううう………っっっ!!!」

ぐちぐちと卑猥な音にさえ感じて、吾代は達った。

しばらくして、内部に熱が注ぎ込まれる。

全てを吐き出し尽くした二人は、そのまま泥のように眠り込んだ――――













目が覚めると、笹塚は既に身支度を整えて出て行く途中だった。

「お、おい!!」

慌てて呼び止めると、笹塚が鷹揚な仕草で振り向く。

「ああ、悪い。起こしちまったか」

いつもの調子で、笹塚が呟く。

「シャツは後で弁償するよ。じゃあな」

「……って、おい!!」

悪かったな、と言う言葉と同時に、ドアが閉められた。

慌てて起き上がろうとした吾代は、足の裏に何か踏みつけて思わず悶絶した。

一体何かと見てみれば、それは小さなボタンだった。あの時引き千切られた、自分のシャツについていたボタンだ。

「まいった………」

情けない声が出る。

笹塚のように、何もなかった事に出来る自信が、吾代にはなかった。








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